封豕長蛇
読み方:ほうし ちょうだ
意味
大きな豚と長い蛇の意から、欲深く残忍で、人を害する者・勢力をたとえる語。特に、他国を侵略しようとする強欲で凶暴な者をいう。
由来
中国の歴史書『春秋左氏伝』定公四年(紀元前506年ごろ)に見える。楚が呉の侵攻を受けた際、楚の申包胥(しんほうしょ)が秦に救援を求め、呉を「封豕長蛇」、すなわち大きな豚と長い蛇にたとえて、その貪欲さと残虐さを訴えたことに由来する。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いられない、漢文・歴史叙述寄りの語。人や国家権力の強欲さ・残虐さを強く非難する文脈で使う。
誤用・混同注意
- 「長蛇」を「ちょうじゃ」と読むのは誤りで、読みは「ほうしちょうだ」。
例文
- その侵略者は近隣諸国を次々と脅かし、封豕長蛇と恐れられた。
- 史家は、民から重税を取り立てる暴君を封豕長蛇になぞらえた。
- 彼らの貪欲で残忍な振る舞いは、まさに封豕長蛇というほかない。
分類
類義語
- 暴虐非道
- 貪欲無厭
- 虎狼之心