寸善尺魔
読み方:すんぜん しゃくま
意味
わずかな善行や善意を起こしただけでも、それを妨げようとする大きな障害・悪意が現れやすいということ。「寸」は少量、「尺」はその十倍の長さを表し、善に比べて魔障が大きいことをいう。
由来
仏教に由来する語で、「一寸ほどの善にも一尺ほどの魔が生じる」という考えを四字に縮めたものとされる。修行や善行には、心の迷い・欲望・周囲の妨害などの「魔」が伴うという仏教的な見方を表す。成立時期や、四字の形そのものが初めて確認できる典拠・年代は明確ではない。
備考
主に仏教的・教訓的な文脈で用いる。「魔」は実在の悪魔に限らず、欲望、迷い、病気、困難、他人からの妨害など、善行や修行を妨げるものを指す。日常会話ではやや硬い表現。
例文
- 新しい事業で社会貢献を目指したところ予想外の反対も出て、まさに寸善尺魔だと感じた。
- 困っている人を助けようとすると妨害が入ることもあるが、寸善尺魔だからといって善意を失ってはいけない。
- 修行を始めると怠け心や雑念が増すのは、寸善尺魔の一例ともいえる。
分類
類義語
- 好事多魔
- 好事魔多し