富貴逼人
読み方
ふうき ひつじん意味
富や高い身分、名誉などを本人が強く求めなくても、それらのほうから自然に身に迫り、得られること。才能や人望、運などによって、思いがけず栄達するような境遇をいう。由来
中国の歴史書『北史』の「楊素伝」に見える、「富貴来逼臣、臣無心図富貴(富貴が私に迫って来るのが恐ろしい。私は富貴を求める心はない)」という趣旨の言葉に基づくとされる。『北史』は唐代の李延寿が7世紀(659年ごろ)に成立させた史書で、そこから「富貴が人に迫る」という意味の四字熟語として定着した。備考
「逼」は「せまる」の意で、ここでは富貴が自分から近づいてくることを表す。日常会話ではまれで、文章語・漢文調の表現として用いられる。努力なしの成功を必ずしも意味する語ではない。例文
- 本人は出世を望んでいたわけではないが、周囲に推されて要職に就いた姿は、まさに富貴逼人といえる。
- 新事業が次々に成功し、彼は富貴逼人の勢いで社会的な地位を高めていった。
- 名声を追い求めず誠実に仕事を続けた結果、富貴逼人のように栄達の機会が訪れた。
類義語
- 富貴栄達
- 立身出世
- 飛黄騰達
対義語
- 貧賤
- 不遇困窮