孟母三遷
読み方:もうぼ さんせん
意味
子どもの教育には、学ぶ環境を整えることが非常に大切であるというたとえ。孟子の母が、子がよい影響を受けて育つ場所を求め、住居を三度移したという故事に基づく。
由来
前漢末の学者・劉向が紀元前1世紀ごろに編んだとされる「列女伝」に見える故事に由来する。孟子の母は、墓地の近くでは子が葬儀のまねをし、市場の近くでは商売のまねをしたため、学宮(学校)の近くへ移った。そこで子が礼儀作法をまねるようになったため、その地に定住したという。
備考
教育環境の重要性を説く故事成語として用いる。実際に三回転居すること自体を勧める語ではない。「三遷之教」ともいう。
補足
- 孟子が三度引っ越した話とするのは誤り。三度住居を移したのは母である。
- 「孟母三選」は誤記で、正しくは「孟母三遷」。
例文
- 子どもの成長を考えて図書館の近くへ引っ越すとは、まさに孟母三遷だ。
- 家庭でのしつけだけでなく、学校や地域の環境も重要だという孟母三遷の教えを忘れてはならない。
- 彼女は孟母三遷にならい、子どもが落ち着いて学べる地域を選んで住まいを決めた。