孝悌忠信
読み方
こうてい ちゅうしん
意味
儒教で重視される四つの徳目。父母を敬い仕える「孝」、兄や年長者を敬い兄弟間の和を大切にする「悌」、主君・国家などにまごころを尽くす「忠」、偽りなく約束を守る「信」をいう。転じて、人として守るべき基本的な道徳を指す。
由来
中国の儒教思想に基づく徳目である。孝・悌・忠・信は、『論語』など、春秋末から戦国時代(紀元前5~3世紀頃)に形成された儒家の経典で重視された観念である。ただし、「孝悌忠信」という四字の並びそのものについては、単一の典拠や定着時期は明確ではない。
分類・構成
備考
儒教的・伝統的な道徳観を表す語である。現代では「忠」に主君への忠義という歴史的・封建的な響きがあるため、日常会話よりも家訓、教育、歴史・思想の文脈で用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「孝弟忠信」と書くのは標準的な表記ではない。四字熟語としては「孝悌忠信」と書く。
- 「悌」を単に弟を意味する字と誤解しやすいが、ここでは兄や年長者を敬い、兄弟間の和を大切にする徳をいう。
例文
- 祖父は、孝悌忠信を人としての基本だと子どもたちに教えた。
- その家の家訓には、孝悌忠信を守り、周囲に誠実に接するよう記されている。
- 彼は孝悌忠信を重んじ、両親を大切にし、約束を決して違えなかった。
類義語
- 仁義礼智
- 礼義廉恥
- 忠孝仁義
対義語
- 不孝不忠
- 忘恩背信