子虚烏有
読み方:しきょ うゆう
意味
実際には存在しないこと、まったくの作り事や根拠のないうわさをいう。人物・事件・説などについて、それが事実ではなく架空のものだと強く否定する際に用いる。
由来
前漢の辞賦作家・司馬相如(紀元前2世紀)の作品に由来する。『史記』司馬相如列伝に収められた「子虚賦」などに、「子虚」と「烏有先生」という架空の人物が登場する。「子虚」は実体のないこと、「烏有」は「どうして存在しようか、存在しない」の意を連想させ、両者から「実在しないこと」の意味となった。
備考
主に文章語として用いる。「珍しい」「見たことがない」という意味ではなく、実在しない作り事・根拠のない事柄を指す。架空の作品設定そのものを非難せずに述べる場合には、「架空」「虚構」のほうが中立的である。
誤用・混同注意
- 「子虚鳥有」と書くのは誤り。正しくは、からすを表す「烏」を用いる。
- 単に「珍しい」「見たことがない」の意味ではなく、実在しない作り事や根拠のない事柄をいう。
例文
- その証言は裏付けがなく、子虚烏有の話として退けられた。
- SNSで広まった買収説は子虚烏有であり、会社は公式に否定した。
- 史料を検証した結果、その人物が存在したという説は子虚烏有にすぎないと分かった。
分類
類義語
対義語
- 実在
- 事実
- 真実