夭桃秾李
読み方:ようとう じょうり
意味
若く、花のように華やかで美しい女性のたとえ。若々しい桃の花と、豊かに咲く李(すもも)の花を重ね、その人のすぐれた容姿をほめていう。主に古典的・文語的な表現として用いられる。
由来
中国最古の詩歌集である詩経(春秋時代から戦国時代にかけて成立、紀元前11世紀~前3世紀頃)の「周南・桃夭」にある「桃之夭夭、灼灼其華」に見える、若々しく美しい桃の比喩を基盤とする。「夭桃」は美しく若い桃、「秾李」は花が盛んに咲く李(すもも)をいい、これらを対にして若く美しい女性をたたえる成語となった。四字形として定着した正確な時期は不詳。
備考
現代の日常会話ではまれで、漢詩文調・祝辞・文学的な文章に向く。女性の容貌を評価する語であるため、現代では相手や場面に配慮して用いる。「李」は姓ではなく、すももを指す。
別表記
- 夭桃穠李
誤用・混同注意
- 「ようとうのうり」と読むのは誤り。日本語での慣用読みは「ようとうじょうり」。
- 「秾」を単に「濃」と書き換えるのは不適切。字形の異同としては「穠」を用いる表記がある。
例文
- 古典の作者は、姫君を夭桃秾李とたたえ、その若々しい美しさを描いた。
- 婚礼の祝辞で花嫁を夭桃秾李と形容するのは、古風で格調高い言い方である。
- その肖像画には、夭桃秾李の佳人が春の庭にたたずんでいる。
分類
類義語
対義語
- 老醜