天涯海角
読み方:てんがい かいかく
意味
天の果て、海の果てというほどの、きわめて遠く離れた場所をいう。また、そのように遠く隔たっていることのたとえ。実際の地理上の果てに限らず、互いに会えないほど遠い土地や、非常に遠い境遇を詩的に表す場合にも用いる。
由来
中国・唐代の文学者、韓愈(768~824)の文章「祭十二郎文」にある「一在天之涯、一在地之角(ひとりは天の涯に、一人は地の角にいる)」という表現が由来とされる。これは803年(貞元19年)の作品で、遠く離れた親族を嘆いた文である。後に「天の果て」と「海の果て」を並べた「天涯海角」という形が定着し、極めて遠い地を表す語となった。
備考
文章語・詩的な表現として使われることが多い。「海角」は実在する岬を特定する語ではなく、海の果てをいう。距離だけでなく、会うことの難しい隔たりを強調する際にも用いる。
補足
- 「てんやかいかく」とは読まない。正しくは「てんがいかいかく」。
- 「天涯地角」は同義の別表現であり、「天涯海角」の誤字ではない。
例文
- 彼は未知の植物を調査するため、天涯海角とも思える島々を旅した。
- 戦乱によって一家は天涯海角に散り散りになった。
- 通信手段が発達した今では、天涯海角にいる友人とも容易に連絡を取れる。
分類
類義語
- 天涯地角
- 万水千山
- 遠隔の地
- 僻遠の地
対義語
- 近在咫尺
- 目と鼻の先
- 近隣