天保九如
読み方:てんぽう きゅうじょ
意味
天の加護を受け、山・川・月・日・南山・松柏などのように、寿命・幸福・繁栄が尽きることなく長く続くことを願い、祝う語。特に君主や目上の人の長寿、家運・国運の永続を祝賀する意味で用いる。
由来
中国最古の詩歌集『詩経』の「小雅・天保」に由来する。成立時期は西周時代、紀元前11世紀から紀元前8世紀頃とされるが、正確な年は不明。同篇には「如山如阜」「如月之恒」「如南山之寿」「如松柏之茂」など、山・川・月・日・南山・松柏等にたとえて長久を祝う九つの「如」があり、これを「九如」という。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いられず、漢詩、書、祝辞、長寿祝いなどで見られる雅語である。「天保」は江戸時代の元号ではなく、『詩経』の篇名に由来する。
補足
- 「九如」を「久如」と書くのは誤り。「九」は『詩経』中の九つの「如」に由来する。
- 江戸時代の元号「天保」に由来する語と理解するのは誤りであり、『詩経』の篇名「天保」に基づく。
例文
- 長寿を祝う席で、来賓は「天保九如」の語を揮毫した。
- 祝辞には、会長の天保九如と会社の末永い発展を願う言葉が盛り込まれていた。
- 『詩経』の「天保」を読むことで、天保九如が古代中国の祝福表現であることを学んだ。