大義名分
読み方:たいぎ めいぶん
意味
人として、また社会・組織の一員として守るべき正しい道理や、立場・身分にかなった正当な理由のこと。「大義」は大きな道義、「名分」は立場に応じた分際・正当性をいう。行動や政策を正当化する理念・根拠という意味でも用いる。
由来
中国の歴史書『史記』「魯周公世家」にある「尚依大義、滅親之名分、未可廃也」という趣旨の記述に基づく。「大義」と「名分」はともに儒教で重視された倫理・秩序の概念であり、後に両語を結び付けた「大義名分」として定着した。『史記』は前1世紀ごろ、司馬遷によって編纂された。
備考
「大義名分を掲げる」「大義名分が立つ」「大義名分を得る」などと用いる。肯定的には正当な理念を指すが、文脈によっては本心を隠すための表向きの理由という批判的な含みを持つこともある。
補足
- 「大儀名分」と書くのは誤り(正しくは「大義名分」)。
- 単に「立派な口実」の意味に限定するのは不十分で、道義や立場に基づく正当性を表す語である。
例文
- 政府は支援策を打ち出すにあたり、国民生活を守るという大義名分を掲げた。
- 彼は大義名分のない争いには加わらないと決めている。
- 組織改革を進めるには、社員が納得できる大義名分を明確にする必要がある。
分類
類義語
- 大義
- 名分
- 道義
- 正当性
対義語
- 私利私欲
- 利己主義