大徹大悟
読み方:だいてつ だいご
意味
仏教、特に禅で、迷いや執着を完全に断ち切り、真理を深く徹底して悟ること。「徹」は道理に通じ尽くすこと、「悟」は真理を理解することをいう。転じて、物事の本質をはっきり理解するという意味でも用いられる。
由来
中国の禅宗で用いられてきた仏教語で、「大いに徹し、大いに悟る」という構成から成る。「徹」は真理を貫いて理解すること、「悟」は迷いを離れて真理に目覚めることを表す。特定の一書に由来する故事成語というより、禅の修行・悟りを表す語として形成されたもので、初出の時期は明確ではない。日本には禅宗の受容とともに伝わり、室町時代以後に広まったと考えられる。
備考
本来は禅における完全な悟りを指す重い語。日常では「深く本質を理解する」の意で比喩的にも使うが、単に少し分かったという場面には大げさになりやすい。
誤用・混同注意
- 「大鉄大悟」と書くのは誤り。正しくは、道理に通じる意の「徹」を用いる。
例文
- 長年の坐禅の末、師は大徹大悟の境地に至ったと伝えられる。
- 失敗を重ねた経験から、彼は仕事で本当に大切なことを大徹大悟したようだ。
- この問いに答えるには、知識を増やすだけでなく、大徹大悟といえるほど本質を見極める必要がある。
分類
類義語
対義語
- 一知半解
- 迷妄執着