夜深人静
読み方:やしん じんせい
意味
夜が深まり、人の話し声や物音がなくなって、あたりがひっそりと静まり返っている様子。主に、人々が寝静まった深夜の静寂や、そのような情景を表す。
由来
元代(13〜14世紀)の作者不詳の雑劇『連環計』第二折に見える「夜深人静、莫非有甚麼人来」に基づくとされる。「夜深」は夜が深まること、「人静」は人々が寝静まり静かになることをいい、両者を合わせて深夜の静けさを表す。
備考
文章語・文学的な表現で、深夜の静かな情景を描写する際に用いる。「人がまったくいない」という意味ではなく、人々が寝静まって物音がしない状態をいう。
誤用・混同注意
- 「夜深人静」を、単に夜更かしをすることや夜が遅い時刻だけを指す語として用いるのは不正確。周囲が静まり返った情景を含む。
例文
- 夜深人静の書斎で、彼は原稿を何度も推敲した。
- 夜深人静となった境内には、風に揺れる木の葉の音だけが響いていた。
- 夜深人静のころ、彼女は故郷の家族へ静かに手紙を書いた。
分類
類義語
- 万籟俱寂
- 夜静更深
- 更深夜静
対義語
- 人声鼎沸
- 喧喧囂囂