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士農工商

読み方:し のう こう しょう

意味

士(武士・知識人)、農(農民)、工(職人)、商(商人)という四つの職分・身分を並べた語。中国古代の社会構成を表す語で、日本では特に江戸時代の身分秩序を説明する際に用いられる。一般に武士・農民・職人・商人の順の序列として理解されるが、実際の社会関係や法的身分は地域・時代によって複雑であった。

由来

中国古典『管子』の「小匡」篇などに見える「士農工商四民」に由来する。管仲(前7世紀)に仮託される思想だが、『管子』の成立・編纂は戦国時代から前漢期(おおむね前4世紀~前2世紀)に及ぶとされる。日本では近世、特に江戸時代(17~19世紀)の社会身分を説明する語として定着した。

備考

「武士が最上位、商人が最下位」という固定的な四段階制度だったとみなすのは単純化である。公家・僧侶・神職や、各地の多様な身分・職業はこの四分類に収まらない。

補足

  • 江戸時代の全住民が、法律上「士・農・工・商」の四階層に厳密に分類されていたと理解するのは不正確。
  • 「士農工商」は中国古代の四民分類に由来し、日本での実態をそのまま表す制度名ではない。

例文

  • 江戸時代の社会を士農工商だけで単純に説明することには注意が必要だ。
  • 教科書では、士農工商という語を用いながら近世の身分制度を解説している。
  • 士農工商の序列は、実際の経済力や社会的影響力をそのまま示すものではない。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字