塞翁之馬
読み方:さいおう の うま
意味
人生における幸福と不幸は予測できず、不幸に思えたことが後で幸福につながることも、幸福が不幸に転じることもあるというたとえ。目先の出来事だけで、むやみに喜んだり悲しんだりすべきではないという意味で用いる。
由来
中国・前漢時代(紀元前2世紀ごろ)に編まれた『淮南子』の「人間訓」に由来する。国境付近に住む老人(塞翁)が馬を失ったが、その馬は後に良馬を連れて帰った。ところが老人の子はその馬から落ちて足を折り、のちに戦争が起きた際には徴兵を免れて助かった、という故事から、禍福は予測できないことをいう。
備考
一般には訓読した「塞翁が馬(さいおうがうま)」の形でも広く用いる。単に「悪いことの後には必ず良いことが起こる」という意味ではなく、禍福の転変は予測できないという趣旨である。
補足
- 単に「不幸の後には必ず幸福が来る」という意味に限定するのは誤り。幸福・不幸のどちらも予測どおりにはならないことをいう。
例文
- 今回の異動は不本意だったが、新しい部署で重要な仕事を任されることになった。まさに塞翁之馬だ。
- 失敗したからといって、すべてを悲観する必要はない。人生は塞翁之馬で、経験が後に役立つこともある。
- 契約を逃したことは痛手だったが、その分ほかの案件に集中できた。結果がどうなるかは塞翁之馬である。