報本反始
読み方
ほうほん はんし
意味
自分が受けている恩恵や物事の成り立ちの根本を忘れず、その源や始まりに感謝して報いること。特に、祖先・先人・創始者を敬い、その恩に報いるという意味で用いる。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「郊特牲」にある「郊之祭也、大報本反始也(郊祭は、大いに本に報い始めに反るものである)」に基づく。『礼記』は前漢時代(おおむね前2世紀~前1世紀ごろ)に編纂されたとされ、天や祖先を祭ることは、万物・人間の根本に報い、その始まりを大切にする行為だという思想を表す。
分類・構成
備考
祖先供養、創始者への敬意、組織の記念行事など、改まった文脈で用いられることが多い語。「単に初心へ戻る」という意味に限定されず、恩の源への感謝と報恩を含む。
誤用・混同注意
- 「反始」を「返始」と書くのは誤り。
- 単に「初心に帰ること」だけを意味する語と解するのは不十分で、祖先・先人・根本への感謝と報恩の意味を含む。
例文
- 創立百周年の式典では、報本反始の精神に立ち返り、学校の礎を築いた先人たちに感謝をささげた。
- 私たちは報本反始の思いを忘れず、地域の発展に尽くしてきた先輩方の功績を次世代へ伝えるべきだ。
- 墓参りは、祖先への感謝を示す報本反始の実践の一つといえる。
類義語
対義語
- 忘恩負義
- 数典忘祖
- 恩知らず