地平天成
読み方
ちへい てんせい
意味
天地が安らかに整い、世の中が平和で、あらゆる物事が順調に成り立っていること。転じて、政治がよく行われ、国や社会が安定し繁栄している状態をいう。
由来
中国の古典『書経(尚書)』の「大禹謨」に見える語。「地平天成、六府三事允治(地は平らかになり、天の営みも整い、諸事がよく治まった)」に基づく。伝説上の禹(う)が治水を成功させ、天下を治めたことをたたえる文脈で使われた。尭・舜・禹の古代中国を題材とするが、現行の「大禹謨」の成立・伝来時期には諸説があり、正確な年代は不明である。
備考
日常会話ではあまり用いない、漢文調で格調高い表現。国家の安定、平和な社会、治世の理想を述べる文章や祝辞などに適する。「地平」は地面・国土、「天成」は天の営みが整う意。
例文
- 人々は戦乱のない地平天成の世が末永く続くことを願った。
- 政治家には、地平天成の社会を築くための長期的な政策が求められる。
- 治水事業の完成によって地域が安定し、地平天成の基盤が整えられた。
類義語
対義語
- 天下大乱
- 四分五裂
- 乱脈無秩序