図南鵬翼
読み方
となん ほうよく
意味
遠大な志や計画を抱き、大事業・大きな飛躍を成し遂げようとすること。「鵬」は巨大な想像上の鳥であり、その大きな翼を広げて南の海へ飛び立とうとする姿に、雄大な志をたとえた語。
由来
中国の古典「荘子」逍遥遊に由来する。戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされる同書には、巨大な鳥「鵬」が南冥(南の大海)へ飛び立つ話があり、「後に乃ち今まさに南を図らんとす」という記述がある。「図南」は南へ飛ぶことを企てる意、「鵬翼」は鵬の大きな翼を指し、後に大志を表す四字熟語となった。
分類・構成
備考
「鵬」は中国の伝説・寓話に現れる巨大な鳥。主に文章語や祝辞で、若者・組織などの大志や飛躍をたたえる場合に用いる。単に南へ向かうという意味ではない。
誤用・混同注意
- 「図難鵬翼」と書くのは誤りで、「図南鵬翼」が正しい。
- 「鵬翼万里」は「鵬程万里」との混同による誤り。
- 読みを「となんぽうよく」とするのは誤りで、標準的には「となんほうよく」と読む。
例文
- 若い研究者には、図南鵬翼の志を持って未知の分野へ挑んでほしい。
- 海外市場への進出計画には、図南鵬翼ともいうべき壮大な構想が込められている。
- 卒業式では、図南鵬翼の気概を胸に、それぞれの道へ進む卒業生が送り出された。
類義語
対義語
- 安分守己
- 小成に安んずる