因果一如
読み方
いんがいちにょ
意味
仏教の語で、原因(因)と結果(果)は別々に切り離されたものではなく、本来一体・不可分であるという考え方。現在の結果には過去の原因が含まれ、また結果の中にも次の原因があると捉える。特に天台宗や日蓮系の仏教で重視される。
由来
仏教思想に由来する語。「因果」はサンスクリット語の仏教概念を中国で漢訳した表現で、「一如」は万物の本質が一つであることを示す仏教語である。中国仏教で形成された概念が日本に伝わり、天台宗・日蓮系仏教などで用いられてきた。四字熟語としての正確な初出時期は不明である。
備考
主に仏教、とりわけ天台・日蓮系の教義を説明する際に使われる語。一般的な日常会話ではあまり用いられず、「因果応報」とは意味が異なる。
例文
- 因果一如の教えに立てば、日々の行いは将来の自分と無関係ではないと考えられる。
- 彼は因果一如という考え方から、困難な出来事にも意味を見いだそうとした。
- 講話では、仏性を開く修行と悟りは切り離せないという因果一如の思想が説明された。
類義語
- 因果不二
- 因果倶時
対義語
- 因果別体