四生九類
読み方:ししょう くるい
意味
仏教で、あらゆる生き物・衆生を総称する語。胎生・卵生・湿生・化生という四種の生まれ方(四生)と、有色・無色・有想・無想・非有想非無想を加えた九種の分類(九類)にわたる、すべての生命をいう。
由来
インド仏教の衆生分類に由来する語。『金剛般若経(一般に金剛経)』には、卵生・胎生・湿生・化生、および有色・無色・有想・無想・非有想非無想という九種の衆生が説かれており、これを要約して「四生九類」という。漢訳『金剛般若波羅蜜経』は後秦の鳩摩羅什により402年ごろに訳出され、日本には仏教伝来後に定着した。
備考
日常会話ではあまり用いず、仏教の教義・法要・漢文調の文章で見られる。「九類」は現代生物学上の分類ではなく、仏教的な衆生の分類である。
誤用・混同注意
- 「しせいきゅうるい」とは通常読まない。慣用的な読みは「ししょうくるい」。
- 「四生」を四つの生物種、「九類」を現代的な生物分類と解するのは誤り。
例文
- 仏教では、四生九類すべてを慈悲と救済の対象と考える。
- 法要では、人間のみならず四生九類の安穏を願って供養が行われた。
- 作者は、山野に生きる四生九類への深い慈しみを詩に託した。
分類
類義語
- 一切衆生
- 有情
- 生きとし生けるもの