嚆矢濫觴
読み方
こうし らんしょう
意味
物事が始まるきっかけ、または最初の起こり・源流をいう。「嚆矢」と「濫觴」はともに始まりを意味し、二語を重ねることで、その事柄のごく初期や出発点を強調する表現である。
由来
「嚆矢」は中国・戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)の『荘子』在宥篇に見える語で、狩りなどの開始を知らせる鳴り矢、転じて物事の始まりをいう。「濫觴」は同じく戦国時代ごろの『荀子』子道篇にある「江は岷山に出づ。その始め出づるや、その源は以て觴を濫すべし」に基づく。大河の源流は杯を浮かべられるほど小さいという意から、起こり・源流を表す。四字全体は、これら二つの類義語を重ねた表現である。
分類・構成
備考
文章語・硬い表現であり、日常会話では「始まり」「きっかけ」「発端」などが自然である。「嚆矢」「濫觴」はそれぞれ単独でも用いられる。
誤用・混同注意
- 「濫傷」と書くのは誤り(正しくは「濫觴」)。
- 「こうしらんじょう」と読むのは誤り(正しくは「こうしらんしょう」)。
- 「嚆矢」と「濫觴」はともに「始まり」の意であり、終わりや結果を表す語ではない。
例文
- この小さな研究会が、後の学会設立の嚆矢濫觴となった。
- 江戸期の改革は、近代的な行政制度の嚆矢濫觴として評価されている。
- その一通の手紙こそ、両者の長年にわたる交流の嚆矢濫觴であった。
類義語
- 起源
- 発端
- 端緒
- 草創
- 嚆矢
- 濫觴
対義語
- 終焉
- 末期