問鼎中原
読み方:もんてい ちゅうげん
意味
天下の支配権、特に中国の中原地帯の覇権をねらうこと。転じて、最高の権力・地位を得ようとして、その支配権を争うことをいう。九鼎の大小や重さを問う行為が、周王朝の権威をうかがい、王位を奪おうとする野心の表れとされたことに基づく。
由来
中国・春秋時代の故事に基づく。紀元前606年ごろ、楚の荘王が周の都の近くに進軍した際、周の使者である王孫満に、王権の象徴とされた「九鼎」の大小・軽重を尋ねた。これは周に代わって天下を支配する意図を示したものと解される。この逸話は『春秋左氏伝(左伝)』宣公3年に見える。
備考
本来は中国史上の「中原(黄河中下流域の中心地)」の覇権を争う意。現代日本語では、政治・経済・競技などで最高の地位や主導権を狙う比喩として、硬い文章で用いられる。
誤用・混同注意
- 「問鼎」は単に鼎について質問する意味ではなく、王権・覇権をねらう意を含む故事成語である。
- 「問鼎中原」を「問頂中原」などと書くのは誤り。
例文
- 新興国が経済力と軍事力を背景に問鼎中原の勢いを見せ、国際秩序に大きな影響を及ぼしている。
- 彼は党内の主導権を握るだけでは満足せず、いずれは問鼎中原を目指す人物だと評されている。
- 群雄が割拠する市場で問鼎中原を果たすには、独自技術だけでなく長期的な戦略も必要である。
分類
類義語
- 中原逐鹿
- 覇権争奪
- 天下争覇