問心無愧
読み方:もんしん むき
意味
自分の良心に問いかけてみても、少しも恥ずかしい点や後ろめたい点がないこと。自分のした行為が正しいと確信でき、やましいところがない状態をいう。
由来
清代の学者・紀昀(きいん、1724~1805)の随筆集『閲微草堂筆記』の「槐西雑志一」に見える語です。同書は乾隆年間末(1789年ごろ)から嘉慶年間初め(1798年ごろ)にかけて書かれました。「心に問うても愧(は)じることがない」という意味から、自らの良心に照らして潔白であることを表す四字熟語となりました。
備考
「愧」は「恥じる」の意で、読みは「むき」。日常会話よりも文章語・改まった表現で用いられる。「問心有愧」は反対に、良心に恥じる点があることをいう。
誤用・混同注意
- 「愧」を「くい」と読んで「もんしんむくい」としない。標準的な読みは「もんしんむき」。
- 「問心有愧」は「問心無愧」の誤記ではなく、良心にやましいところがあることを表す対義的な表現。
例文
- 私は手続きに従って公正に処理したので、問心無愧である。
- 彼は批判を受けても、被災者のために最善を尽くしたという問心無愧の思いを持っていた。
- 後になって問心無愧と言えるよう、目先の利益だけでなく誠実な選択をしたい。
分類
類義語
- 俯仰無愧
- 天地に恥じない
- 良心に恥じない
対義語
- 問心有愧
- 良心の呵責