唾手可得
読み方
だしゅ かとく
意味
手に唾をつけて物を取るほど、きわめてたやすく手に入れられること。また、目的の達成が目前で、少しの努力で実現できそうなことをいう。多くは「勝利は唾手可得だ」「唾手可得の位置にある」などと用いる。
由来
中国の歴史書『後漢書』公孫瓚伝に見える故事に基づく。後漢末の群雄である公孫瓚が、天下が乱れ始めた際、「天下は手に唾して決するほど容易に得られる」と考えた趣旨の発言をしたとされる。「唾手」は手に唾をつける動作を表し、ほとんど苦労なく物を得られる意となった。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半(おおむね432年ごろまで)に編纂した。
分類・構成
備考
文章語・やや硬い表現で、日常会話では「簡単に手に入る」「目前だ」などと言い換えることが多い。単に近くにあることではなく、「容易に得られる」という意味で用いる。
誤用・混同注意
- 「垂手可得」と書くのは一般に誤りで、標準的な表記は「唾手可得」。
- 単に物理的な距離が近いという意味ではなく、苦労なく得られそうであるという意味。
例文
- 長年の交渉の末、契約締結は唾手可得のところまで来た。
- 条件が整えば、今年の優勝は唾手可得だとチームは考えている。
- 市場が成長しているからといって、事業の成功が唾手可得になるわけではない。
類義語
- 易如反掌
- 探嚢取物
- 朝飯前
- 造作もない
対義語
- 入手困難
- 至難の業
- 難攻不落