含垢納汚
読み方
がんこう のうお
意味
他人から受ける侮辱や非難をじっと忍び、世の中の汚れや人の欠点も受け入れること。転じて、細かな過失をいたずらに責めず、広い心と度量をもって人を包容することをいう。
由来
中国の歴史書「左伝」宣公十五年にある「国君含垢、川沢納汚(国君は垢を含み、川や沢は汚れを納れる)」に基づく。記事の年代は春秋時代の紀元前594年ごろ。「含垢」は恥辱を忍ぶこと、「納汚」は汚れを受け入れることを表し、後に両者が結び付いて四字熟語となった。
分類・構成
備考
人を包み込む寛容さを表す硬い書き言葉。不正や非行を何でも許すという意味ではない。日常会話では「広い心」「寛大な態度」などと言い換えられる。
誤用・混同注意
- 「がんくのうお」と読まない。標準的な読みは「がんこうのうお」。
- 「含垢納污」は中国語の字形に寄った表記で、日本語では通常「含垢納汚」と書く。
- 単に不正や不潔を黙認する意味ではなく、侮辱や他人の欠点を忍び受け入れる寛容さをいう。
例文
- 指導者には、反対意見や部下の小さな失敗にも耳を傾ける含垢納汚の度量が求められる。
- 彼は過去の行き違いをいつまでも責めず、含垢納汚の姿勢で新しい仲間を迎え入れた。
- 含垢納汚は寛容さを表す語であり、組織の不正まで無条件に黙認することではない。
類義語
対義語
- 狭量小心
- 偏狭固陋