口角飛沫
読み方:こうかく ひまつ
意味
口からつばきや泡を飛ばすほど、激しい口調で議論・論争すること。意見の対立した人々が、興奮して盛んに言い争ったり論じ合ったりする様子をいう。必ずしも単なるけんかとは限らず、熱のこもった論戦についても用いる。
由来
成立時期や初出を特定できる中国古典の典拠は明確ではない。「口角」は口の端・口もと、「飛沫」は飛び散る水滴やつばきを意味する語であり、口もとからつばきが飛ぶほど激しく話す情景を四字で表した表現である。日本では漢語的な四字熟語として定着している。
備考
主に「口角飛沫の論戦」「口角飛沫の議論」のように用いる、やや硬い書き言葉。興奮した激しい議論を表すため、冷静で建設的な話し合いには通常用いない。
誤用・混同注意
- 「口角」を一般語と同じく「くちかど」と読まず、四字熟語では通常「こうかくひまつ」と読む。
- 「飛沫」を「飛末」や「飛抹」と書くのは誤り。
- 単に活発な討論を指すだけでなく、つばきが飛ぶほど興奮した激しい論争というニュアンスがある。
例文
- 予算案をめぐり、委員会では与野党が口角飛沫の論戦を繰り広げた。
- 二人は作品の解釈について口角飛沫の議論を続けたが、最後には互いの見方を理解した。
- 会議が感情的な口角飛沫の場にならないよう、司会者は発言の順序を整えた。