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口腹之累

読み方

こうふく の るい

意味

生きていくために食べ物や生活費を得なければならないことから生じる苦労・負担。転じて、生活のために望まない仕事や行動をせざるを得ない苦しさもいう。「口腹」は口と腹、すなわち食べて暮らすこと、「累」は重荷・わずらいの意。

由来

中国・東晋の詩人、陶淵明(365~427)の帰去来辞にある「皆口腹自役(みな口腹のために自ら役せらる)」という表現に関係する成語とされる。陶淵明は405年ごろ、生活のために仕官したものの、それを「口腹」のために身を働かせることだと述べ、官を辞した。この「口腹」と生活上の負担を表す「累」が結び付いて、日本語でも「口腹の累」として定着した。

分類・構成

備考

文章語・やや古風な表現で、通常は「口腹の累」と書く。「之」は漢文の助詞で、日本語では「の」と読む。口や腹の病気を指す語ではなく、食べて生活するための経済的負担をいう。

誤用・混同注意

  • 「口腹の類」と書くのは誤り。正しくは、重荷・わずらいを意味する「累」を用いる。
  • 「口腹」を口や腹の病気・身体部位の意味と解するのは誤りで、ここでは食べて暮らすための生活を指す。

例文

  • 子どもを育てる口腹の累があるため、彼は二つの仕事を掛け持ちしている。
  • 口腹の累を免れるため、まずは安定した収入を得る道を探した。
  • 研究を続けたいという思いはあるが、口腹の累を考えれば就職も避けられない。

類義語

  • 衣食の累
  • 生計の苦しみ
  • 糊口の苦しみ
  • 生活苦

対義語

この四字熟語に使われている漢字