原始反終
読み方:げんし はんしゅう
意味
物事の始まり・根源をたずね、その終わりや帰着点まで考察して、本質や道理を理解すること。特に、人の生死をはじめとする万物の根本的な理を知るという意味で用いる。
由来
中国の古典『易経』の「繋辞伝(けいじでん)上」にある「原始反終、故知死生之説」に基づく。成立は戦国時代から前漢期にかけて(おおむね紀元前3~前2世紀ごろ)とされる『易経』の伝文に見える。「始めを原ね、終わりに反る」ことから、生死を含む万物の道理を知る意となった。
備考
日常会話で使う語ではなく、哲学・宗教・思想に関する文章で用いられる硬い表現。「反」は「反対する」ではなく、「かえる・立ち返る」の意。
誤用・混同注意
- 「反終」の「反」を「返」と書くのは一般に誤り。典拠および標準表記は「原始反終」。
- 「原始」を「げんし(primitive)」の意味だけに解して、「原始時代の終わり」のように理解しない。ここでは「始めをたずねる」の意。
例文
- 生命倫理を考えるには、誕生から死までを原始反終の視点で見つめる必要がある。
- この研究は制度の成立事情と現在の結末を原始反終して、問題の本質を明らかにした。
- 師は原始反終の考え方を示し、目先の結果だけで人の営みを判断してはならないと説いた。
分類
類義語
- 原始要終
- 始終一貫
対義語
- 本末転倒
- 有始無終