即心是仏
読み方:そくしん ぜ ぶつ
意味
「自分の心そのものが仏であり、心の外に別の仏を求める必要はない」という禅の教え。人間に本来備わる仏性を自覚し、自分の心を見つめることの大切さを説く言葉である。
由来
中国・唐代(8世紀)の禅僧、馬祖道一(ばそどういつ、709~788)の教えとして伝わる禅語である。馬祖の語録や、北宋の景徳年間(1004~1007年)に成立した禅宗史書『景徳伝灯録』などに、その思想が記録されている。「心がそのまま仏である」という立場を端的に示す。
備考
禅宗の代表的な教えであり、自己中心的な欲望や感情のすべてを肯定する意味ではない。「即心即仏」は近い意味を持つ関連表現として広く用いられる。
別表記
- 即心是佛
補足
- 「即身成仏」と同義だと理解するのは不正確である。即身成仏は生身のままで仏となることをいう密教的な語である。
- 「即心即仏」は近い意味の禅語だが、「即心是仏」の単純な誤字ではない。
例文
- 禅僧は「即心是仏」と説き、仏を心の外に求めるなと教えた。
- 師の講話を通じて、即心是仏という禅の考え方に触れた。
- 即心是仏の教えは、まず自分自身の心を静かに見つめることを促している。
分類
類義語
対義語
- 心外求仏