単刀赴会
読み方:たんとう ふかい
意味
一振りの刀だけを携え、危険を恐れずに敵方との会合へ単身で赴くこと。転じて、困難や危険のある交渉・場面に、ひとりで大胆に乗り込む勇気や行動をいう。
由来
中国・三国時代の故事に基づく。荊州の帰属をめぐり、呉の魯粛と蜀の関羽が対峙した際、魯粛が関羽を会見に招き、関羽が刀一本で会見に臨んだという逸話から生じた。典拠は3世紀末に成立した『三国志』の魯粛伝に付された裴松之注所引『呉書』とされる。故事の年代は建安20年(215年)頃。
備考
関羽の豪胆さをたたえる故事成語である。現代では実際に武器を持つ意味ではなく、危険な交渉や困難な場面へ単身で臨む比喩として用いる。単に「率直に本題へ入る」意の「単刀直入」とは異なる。
別表記
- 單刀赴會
補足
- 「単刀直入」と混同しない。「単刀直入」は前置きなく本題に入ることを意味し、「単刀赴会」とは意味が異なる。
例文
- 敵対する勢力の幹部だけが集まる協議へ単身で出向くとは、まさに単刀赴会の覚悟だ。
- 彼女は反対派の多い説明会に臆することなく臨み、単刀赴会の気概を見せた。
- 十分な準備もなく相手企業との交渉に単刀赴会するのは、勇敢というより無謀かもしれない。