千軍万馬
読み方:せんぐん ばんば
意味
数え切れないほど多くの兵士と軍馬、すなわち大軍勢をいう。そこから転じて、多くの戦場や厳しい競争・修羅場を経験して鍛えられたこと、またそのような経験豊かな人物を表す。
由来
中国の歴史書『南史』の「陳慶之伝」に見える「千兵万馬避白袍(千兵万馬も白袍を避く)」という記述が背景とされる。これは南朝梁(6世紀)の武将・陳慶之の勇名を伝えた句で、『南史』自体は唐代の659年ごろに成立した。後に「千軍万馬」の形で、多数の軍勢、さらに多くの修羅場を経験したことを表す語として用いられた。
備考
本来は多数の軍勢を指す語だが、現代では比喩的に「多くの修羅場を経験した」の意で使うことが多い。「千軍万馬の間を往来する」という言い回しが代表的で、やや文章語的である。
補足
- 「せんぐんまんば」とは読まず、正しくは「せんぐんばんば」と読む。
- 本来は多数の軍勢の意もあり、「経験豊富」という比喩的意味だけに限定しない。
例文
- 彼は千軍万馬の間を往来してきた外交官であり、緊迫した交渉でも冷静さを失わない。
- 千軍万馬の経験を持つ将軍に、作戦の指揮が託された。
- 新任の担当者は、千軍万馬のベテラン社員から実務上の助言を受けた。
分類
類義語
- 千兵万馬
- 百戦錬磨
- 歴戦練磨
対義語
- 小勢寡兵
- 寡兵少馬