十行倶下
読み方
じゅうぎょう ぐか
意味
書物などを一度に十行ほど読み下せるほど、読む速度が非常に速く、理解力や記憶力にも優れていること。また、そのような人をいう。単なる速読ではなく、多くを素早く読んで内容を把握する才能を表す。
由来
中国の正史『梁書(りょうしょ)』の「簡文帝紀」に見える故事に基づく。南朝梁の簡文帝・蕭綱(しょうこう、503~551)が、幼いころから「読書十行俱下、九流百氏、経目必記」、すなわち十行を一度に読み、諸書を目にすれば必ず覚えた、と記されたことによる。『梁書』は唐代の636年ごろに編纂された。
備考
「倶」は「俱」とも書く。中国の故事に由来する硬い文語的な表現で、日常会話より文章語で用いられる。速く読むだけでなく、理解・記憶の優秀さを含意する。
例文
- 彼は十行倶下の読書力を持ち、分厚い報告書でも短時間で要点をつかむ。
- 彼女は十行倶下と評されるほど本を読むのが速く、読んだ内容もよく覚えている。
- 限られた時間で大量の資料を確認するには、十行倶下の能力があれば心強い。
類義語
対義語
- 遅読
- 拙読