十年寒窓
読み方
じゅうねん かんそう
意味
貧しい、または厳しい環境の中で、長い年月にわたって苦労しながら学問・勉強に励むこと。また、その長年の努力をいう。「十年」は必ずしも実際の十年間ではなく、非常に長い期間のたとえである。
由来
中国の金代末から元代初めにかけての文人・劉祁(りゅうき)が13世紀前半に著したとされる『帰潜志』巻七の「十年窓下无人問、一挙成名天下知」という句が典拠とされる。「寒窓」は、寒々しく粗末な書斎・窓辺、転じて貧しい書生の勉学生活を表す語であり、「十年寒窓」は長年の苦学をいうようになった。
分類・構成
備考
主に、受験・学問・研究などに長年打ち込む努力をたたえる、やや硬い表現。「十年」は概数であり、厳密に十年間を指すとは限らない。多く「十年寒窓の末」「十年寒窓を重ねる」のように用いる。
誤用・混同注意
- 「寒窓」を「かんまど」と読まない。正しくは「かんそう」。
- 実際に十年間、寒い窓辺にいることを指す語ではなく、長年の苦学・勉学生活のたとえである。
例文
- 彼は十年寒窓の末、難関の国家試験に合格した。
- この論文は、師が十年寒窓を重ねて築いた研究の結晶である。
- 語学は一夜漬けで身につくものではない。十年寒窓の覚悟で基礎から学ぼう。
類義語
対義語
- 一朝一夕
- 一夜漬け