十六観法
読み方:じゅうろくかんぽう
意味
浄土教で説かれる、阿弥陀仏の極楽浄土に往生するための十六種の観想・瞑想の方法。日・水・大地などを心にありありと観じ、最終的に阿弥陀仏や極楽浄土を観想する修行をいう。
由来
浄土三部経の一つである「観無量寿経」に説かれる。釈尊が王妃・韋提希(いだいけ)に極楽往生の道を示したという説話の中で、十六の観法として示されたものとされる。現存する漢訳経典は、南朝宋代の畺良耶舎(きょうりょうやしゃ)訳と伝えられ、5世紀前半(およそ424~442年)に成立・伝来した。
備考
「観」は単に目で見ることではなく、対象を心に明瞭に思い描き、精神を集中させる仏教的な観想をいう。浄土宗・浄土真宗などの思想史を理解する上でも重要な語である。
誤用・混同注意
- 「十六感法」と書くのは誤り。正しくは「十六観法」。
例文
- 善導は『観無量寿経』を注釈し、十六観法による往生の道を詳しく説いた。
- 十六観法の第一観である日想観では、沈む太陽を観想の対象とする。
- 寺の講座では、十六観法が浄土教における観想念仏の基本であると学んだ。
分類
類義語
- 十六観
- 十六想観