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医者仁術

読み方:いしゃ じんじゅつ

意味

医者が行う医術は、単なる技術や利益のための手段ではなく、病気や苦しみを抱える人を救うための仁愛に基づくものである、という考え方。医療に携わる者は患者を思いやり、私利私欲よりも人命・健康を大切にすべきだという医の倫理を表す。

由来

江戸時代前期の儒学者・貝原益軒が、正徳3年(1713年)刊行の『養生訓』で述べた「医は仁術なり。仁愛の心を本とし、人を救うを志とすべし」という趣旨に由来する。「医は仁術」を漢文調に四字で表したものが「医者仁術」である。

備考

現代では「医者仁術」よりも「医は仁術」の形で用いられることが多い。無償奉仕だけを意味する語ではなく、患者への仁愛と医療者としての倫理を重んじる考え方である。

誤用・混同注意

  • 「医者仁術」を、医師は無償で奉仕すべきだという意味だけに限定するのは不十分であり、患者への仁愛と医療倫理を説く語である。
  • 「医者仁術」より「医は仁術」の形が一般的である。

例文

  • 同院は医者仁術の精神を掲げ、患者との対話を重視した診療を行っている。
  • 利益だけを優先せず、医者仁術を忘れない医療を実践したい。
  • 卒業式で教授は、医者仁術の理念を胸に地域医療へ尽くしてほしいと語った。

分類

類義語

対義語

  • 医者算盤
  • 営利主義

この四字熟語に使われている漢字