功成身退
読み方
こうせい しんたい
意味
功績を成し遂げたなら、その地位や名誉に執着せず、身を退くべきだということ。成功後も権力や利益を求め続けるのではなく、適切な時機に退いて後進に譲るという、謙虚で節度ある生き方を表す。
由来
中国の思想書『老子』第9章にある「功成身退、天之道(功成りて身退くは、天の道なり)」に由来する。『老子』は戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立・編纂されたと考えられているが、正確な成立年や作者については諸説ある。
備考
本来は老子思想に基づく語で、成功後の潔い引き際を肯定する。単なる「退職」ではなく、名声・権力への執着を離れるという含みがある。現代では経営者や政治家の引退について用いられることが多い。
例文
- 社長は長年の経営再建を成功させた後、功成身退の考えで会長職にも就かず、後継者に会社を託した。
- プロジェクトを完成に導いた彼は、功成身退とばかりに表彰の場では部下たちを前面に立てた。
- 権力の座に執着しない功成身退の姿勢は、古くから理想的な政治家像の一つとされてきた。
類義語
- 功成り身退く
- 功成名遂
- 引退
対義語
- 名利追求
- 栄達追求
- 終身在職