前覆後戒
読み方
ぜんぷく こうかい
意味
先人・先例が失敗したことを、後に続く人が自分への戒めとして生かすこと。前に走った車が転覆したのを見て、後の車が同じ危険を避ける、というたとえから、過去の失敗を教訓にして同じ過ちを繰り返さない意を表す。
由来
中国前漢の思想家・賈誼(かぎ、紀元前200年頃~紀元前168年頃)に関する言葉として、『漢書』賈誼伝に見える「前車覆、後車誡(前の車が覆れば、後の車への戒めとなる)」に基づく。これを四字に縮めて「前覆後戒」という。『漢書』の成立は後漢の1世紀頃。
分類・構成
備考
文章語・教訓的な表現で、日常会話では「前車の覆るは後車の戒め」「過去の失敗を教訓にする」などと言うほうが一般的。原典では「前車覆、後車誡」と表される。
誤用・混同注意
- 「前車後戒」は一般的な四字熟語としては誤りで、標準的な形は「前覆後戒」。
- 原典の「後車誡」の「誡」を用いて「前覆後誡」と書くことがあるが、日本語の四字熟語としては通常「前覆後戒」と書く。
例文
- 過去の製品事故を前覆後戒として、安全確認の手順を全面的に見直した。
- 先輩たちの失敗を前覆後戒とし、同じ問題を起こさない組織をつくるべきだ。
- 歴史上の政策失敗を前覆後戒として学ぶ姿勢が、将来の判断に役立つ。