判官贔屓
読み方:ほうがんびいき
意味
源義経(九郎判官)が兄・頼朝によって追われ、悲劇的な最期を迎えたことに同情して肩入れする気持ち。転じて、能力や立場では不利な者、敗れた者、弱い者に同情し、味方したくなる気持ちをいう。
由来
「判官」は、源義経が任じられた検非違使の官職にちなむ呼び名「九郎判官」を指す。義経は平氏滅亡に大きく貢献した後、兄の頼朝と対立し、文治5年(1189年)に奥州で滅んだ。この悲劇的な人物像が、室町時代(14~15世紀ごろ)成立の軍記物語『義経記』などによって広まり、江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎でも人気を得たことから、義経や敗者に寄せる同情を「判官贔屓」と呼ぶようになった。
備考
義経個人への同情を起点とする語だが、現在は一般に「敗者・弱者に肩入れすること」の意味で用いる。必ずしも客観的・公平な評価を表す語ではない。
別表記
- 判官びいき
誤用・混同注意
- 「判官贔屓」は慣用的に「ほうがんびいき」と読む。「はんがんびいき」と読むのは誤り。
- 「判官」を現代の裁判官の意味と解釈するのは誤りで、この語では源義経(九郎判官)を指す。
例文
- 判官贔屓の気持ちから、私は劣勢のチームをつい応援してしまう。
- あの小説は、敗れた武将を英雄的に描いており、判官贔屓を感じさせる作品だ。
- 彼の意見には判官贔屓が少し混じっているので、勝敗を冷静に判断する必要がある。
分類
類義語
- 弱者贔屓
- 負け犬の味方
- 敗者への同情
対義語
- 強者贔屓
- 勝者贔屓