切歯腐心
読み方
せっし ふしん
意味
歯を食いしばり、心をひどく痛めるほど、強い憤りや恨みを抱くこと。非常に悔しく、残念で、怒りを抑えきれない状態を表す。
由来
中国の戦国時代(紀元前5~3世紀ごろ)に成立したとされる歴史・国策書『戦国策』の「燕策」に見える語。「此れ臣の、日夜、切歯腐心する所なり」という表現に由来する。歯を食いしばる(切歯)ほど憤り、心を痛め苦しむ(腐心)ほど深く恨む意である。
分類・構成
備考
日常会話ではあまり使われない、文章語・硬い表現である。単なる心配や苦労ではなく、恨み・悔しさ・憤りを伴って深く心を痛める場合に用いる。
誤用・混同注意
- 「切歯扼腕」と混同しない。両者とも強い憤りを表すが、別の四字熟語である。
- 「腐心」を「ふじん」と読まない。正しくは「ふしん」。
- 「腐」を単に『心が腐る』という意味に解さず、深く心を痛め苦しむ意として捉える。
例文
- 不正な判決によって友を失った彼は、その仕打ちに切歯腐心した。
- 会社を陥れた相手の行為を知り、社長は切歯腐心の思いを抱いた。
- 歴史資料には、国を奪われた王が切歯腐心して復興の機会を待ったとある。
類義語
- 切歯扼腕
- 痛恨無念
- 憤懣不平
対義語
- 平心静気
- 泰然自若