凡夫成仏
読み方:ぼんぷ じょうぶつ
意味
仏教で、煩悩や迷いを抱えた悟りのない普通の人(凡夫)が、修行や仏の救いによって悟りを完成し、仏となること。特に浄土教では、阿弥陀仏の本願によって凡夫が往生し、仏になるという教えに関して用いられる。
由来
「凡夫」は、悟りを得ていない一般の人・迷いの世界にいる人を表す仏教語で、「成仏」は仏の悟りを得ることをいう。これらを結んだ仏教教理上の語である。特定の一文献を初出とする故事成語ではなく、成立年代は明確ではない。日本では平安時代以降、天台宗・浄土教・真宗などの教義を説明する語として広く用いられてきた。
備考
日常会話で用いることは少なく、主に仏教の教義・法話・宗教研究で使われる語である。「凡夫」は単なる「普通の人」よりも、迷いや煩悩をもつ未悟の人という宗教的な意味合いが強い。
別表記
- 凡夫成佛
補足
- 「成仏」を「せいぶつ」と読まず、「じょうぶつ」と読む。
例文
- 浄土教では、阿弥陀仏の本願を信じる凡夫成仏の道が説かれている。
- 自分を完全な人間だと思わず、凡夫成仏という教えに励まされながら日々を過ごした。
- この法話は、煩悩を抱えた私たちにも凡夫成仏の可能性があると語っている。