成仏得道
読み方:じょうぶつ とくどう
意味
仏となり、仏道の真理を悟ること。煩悩や迷いから解放され、悟りの境地に至ることをいう仏教語である。文脈によっては、死者が安らかに仏となることを願う意味合いでも用いられる。
由来
インドに起源をもつ仏教の「仏となる(成仏)」という思想と、「悟りの道を得る(得道)」という語を、中国で漢訳仏典の語として組み合わせた表現と考えられる。日本には仏教伝来後、飛鳥時代(6世紀後半)以降に仏教語として伝わった。特定の一書を初出とすることは明確でない。
備考
「成仏」は日常語では「死ぬ」の婉曲表現としても使われるが、「成仏得道」は本来、悟りを完成させるという仏教上の意味が中心である。「得道成仏」ともいう。
別表記
- 成佛得道
誤用・混同注意
- 日常語の「成仏=死亡」の意味だけで解釈すると、本来の「悟りを得て仏となる」という宗教的意味を取り違えやすい。
- 「得道成仏」は語順を替えた同義の表現であり、誤字ではない。
例文
- 修行者は、すべての人々の成仏得道を願って日々の修行に励んだ。
- 法要では、故人が成仏得道し、安らかな境地に至るよう祈りをささげた。
- 禅の修行は、知識を増やすだけでなく、みずから成仏得道することを目標とする。
分類
類義語
- 得道成仏
- 成道
- 解脱
- 見性成仏
対義語
- 迷界流転
- 生死輪廻