冠蓋相望
読み方
かんがい そうぼう
意味
官人の冠や車の覆いが互いに見えるほど、官吏・使者・来客などの車馬や人の往来が途切れず、非常に多いこと。転じて、多くの人や車が絶え間なく行き交うにぎわった様子をいう。
由来
中国の歴史書『後漢書』に見える語とされる。後漢時代(25~220年)の官人・使者らの往来が盛んな情景を、冠(官人のかぶり物)と蓋(車の覆い)が次々と見えるさまで表した。「相望」は、互いに見えるほど連なり続く意である。『後漢書』の編纂は5世紀ごろ。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではあまり用いない、漢文調で格調高い表現。もともとは官人・使者などの往来を指すため、単なる雑踏よりも公的な来訪者が多い場面や歴史的な文脈に適する。
誤用・混同注意
- 「冠概相望」とは書かない。正しくは「冠蓋相望」。
- 単に王冠とふたが向かい合う意味ではなく、官人・使者などの往来が絶えないことをいう。
例文
- 都には各地から使者が集まり、大路は冠蓋相望のありさまだった。
- 新しい制度の発表後、役所の前には陳情に訪れる人々が冠蓋相望した。
- 祭礼の日、城門の周辺は諸侯の一行で冠蓋相望となり、通行もままならなかった。
類義語
対義語
- 門前雀羅
- 人跡稀少