内股膏薬
読み方:うちまた ごうやく
意味
自分の利益やその場の都合を優先し、対立している双方に都合よく取り入って、どちらにも味方するような態度・人物をいう。節操がなく、立場をころころ変える者を非難・嘲笑していう語。
由来
内股(左右の太ももの内側)に貼った膏薬は、歩くたびに左右どちらの脚にもくっつくという見立てから生まれた日本のたとえ。そこから、対立する両方の側に付いて利益を得ようとする人を指すようになった。成立した正確な年代は不明だが、膏薬が広く用いられた近世以降の語と考えられる。
備考
人の節操のなさを強く非難する、否定的な表現である。自分自身や目上の人には通常用いない。「二股膏薬」も近い意味で使われる。
誤用・混同注意
- 「二股膏薬」と混同されることがあるが、これは意味の近い別の慣用表現である。
例文
- 彼は取引先A社にもB社にも同じような約束をしており、内股膏薬だと批判された。
- 派閥争いの最中に双方へ取り入る内股膏薬のような態度では、周囲の信頼を失う。
- 都合によって意見を変えるだけでは、内股膏薬と思われても仕方がない。