六菖十菊
読み方:ろくしょう じゅうぎく
意味
時期に遅れてしまい、必要なときに役に立たないことのたとえ。事が済んだ後に行動・提供・謝罪などをしても、すでに効力や価値がないという意味で用いる。
由来
「六月の菖蒲、十月の菊」を縮めた日本のことわざ。旧暦では、菖蒲は五月五日の端午、菊は九月九日の重陽に用いる季節の花である。それを一月ずつ過ぎた六月・十月に出しても遅くて役に立たない、という意味から生まれた。正確な初出年は不明だが、江戸時代ごろにはことわざとして定着していたとされる。
備考
現代ではやや文章語的・古風な表現である。単に「遅い」というだけでなく、必要な時期を外して効力や価値を失ったことをいう。旧暦の季節行事を背景とする。
補足
- 「五月の菖蒲、九月の菊」とすると本来の季節を表すだけで、「時期遅れで役に立たない」という本句の意味にはならない。
- 「菖蒲」を「あやめ」と読まない。ここでは「しょうぶ」であり、全体では「ろくしょうじゅうぎく」と読む。
例文
- 締め切りの翌日に報告書を提出しても、六菖十菊で審査には間に合わない。
- 問題が解決した後の謝罪では、当事者にとって六菖十菊だろう。
- 真冬になってから防寒具を売り出すのは、商売として六菖十菊になりかねない。
分類
類義語
- 後の祭り
- 時機を逸する
- 機を失する
- 手遅れ
対義語
- 時宜適切
- 適時適切
- 機を得る