六十耳順
読み方
ろくじゅう じじゅん
意味
六十歳のこと。また、六十歳になると、人の意見や批判を聞いても素直に受け止め、物事の道理を理解できるほど円熟した境地に達することをいう。単に年齢として用いる場合もある。
由来
中国古典『論語』為政篇にある孔子の回想、「吾十有五にして学に志し、…六十にして耳順う」に基づく。孔子(前551~前479年)の言葉とされ、『論語』はおおむね戦国時代(紀元前4~3世紀頃)までに編纂されたと考えられている。「耳順」は、他人の言葉を聞いても心に逆らわず、正しく理解・判断できる境地を表す。
分類・構成
備考
「耳順」は単に聴力がよいという意味ではなく、他人の意見をわだかまりなく理解・受容できる精神的な成熟をいう。現代では六十歳を指す語としては「還暦」のほうが一般的である。
誤用・混同注意
- 「六十耳従」とは書かない。正しくは「六十耳順」。
- 「じゅんじゅん」ではなく、「じじゅん」と読む。
例文
- 父は今年、六十耳順を迎え、長年勤めた会社を退職した。
- 六十耳順に達した先生は、若者の率直な意見にも穏やかに耳を傾けている。
- 六十耳順とはいうが、年齢を重ねるだけで人の話を素直に聞けるようになるとは限らない。
類義語
- 耳順之年
- 還暦
- 花甲