克己奉公
読み方
こっき ほうこう
意味
自分の欲望や私心に打ち勝ち、私的な利益を求めずに、国家・社会・組織など公のために尽くすこと。「克己」は自分に打ち勝つこと、「奉公」は公のために仕えることをいう。
由来
中国の歴史書『後漢書』の「祭遵伝」に見える語。後漢の武将・祭遵について、「廉約小心、克己奉公、賞賜尽与士卒、家無私財」と、その慎み深さと公への献身を評した記述に由来する。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀頃に編纂した。
分類・構成
備考
「公」は国家・社会・組織など公共の利益を指す。やや格調高く、道徳的・公的な文脈で用いられる。戦前の国家主義的な標語を連想させる場合もあるため、用いる場面には配慮が必要である。
誤用・混同注意
- 「刻己奉公」と書くのは標準的な表記ではない。正しくは「克己奉公」。
- 「滅私奉公」は意味の近い別の四字熟語であり、「克己奉公」の言い換えとして字を混同しない。
例文
- 彼は私的な利益を求めず、克己奉公の精神で地域行政に携わった。
- 公職に就く者には、克己奉公の姿勢と高い倫理観が求められる。
- 彼女は克己奉公を信条として、長年にわたり福祉活動に尽力してきた。