先意承顔
読み方
せんい しょうがん
意味
相手、特に目上の人や権力者が何を望んでいるかを言われる前に察し、その顔色をうかがって機嫌を取ること。自分の信念や意見よりも相手への迎合を優先する、批判的な意味合いで用いられることが多い。
由来
中国戦国時代の思想書『韓非子』「八奸」にある「先意承旨(せんいしょうし)」、すなわち君主の意向を先回りして察し、顔色を観察して従う側近への批判が基になったとされる。「先意」は相手の意向を前もって察すること、「承顔」は顔色をうかがって従うことをいう。『韓非子』は紀元前3世紀ごろ、韓非によって著された。
分類・構成
備考
主に、目上の人や権力者への過度な迎合を批判していう文章語。日常会話での使用は多くない。「先意承旨」も同義の表現として用いられる。
誤用・混同注意
- 「せんいしょうげん」と読むのは誤りで、正しくは「せんいしょうがん」。
- 単なる思いやりや気配りを表す褒め言葉と誤解されやすいが、通常はへつらいや迎合を批判する含みがある。
- 「先意承旨」は同義の別表現であり、単純な誤字ではない。
例文
- 部長の先意承顔ばかりしていると、現場の率直な意見は上層部へ届かない。
- 彼は社長に先意承顔するのではなく、資料と根拠を示して自分の考えを述べた。
- その評論は、権力者に対して先意承顔に終始する側近たちを厳しく批判している。