先声奪人
読み方
せんせい だつじん
意味
相手より先に大きく気勢を示したり強い発言をしたりして、相手の意気込みや行動力をくじき、主導権を握ること。交渉・競技・議論などで、先手を取って相手を圧倒する場合にいう。
由来
中国の歴史書である左伝(春秋時代の出来事を伝える書)の昭公二十一年(紀元前521年ごろ)の「先人有奪人之心、後人有待其衰」という軍事的な考え方に由来する。先に行動する側には相手の気力を奪う勢いがあり、後から動く側は相手の衰えを待つしかない、という趣旨から生まれた語である。
分類・構成
備考
主に「先声奪人の勢い」「先声奪人を図る」の形で用いる。単に早く始めることではなく、先に気勢を示して相手をひるませるというニュアンスがある。
誤用・混同注意
- 「先制奪人」は誤りで、正しくは「先声奪人」。
- 「先声」を「せんしょう」と読むのは誤りで、読みは「せんせい」。
例文
- 新製品の発表会では、競合他社に先んじて性能を示し、先声奪人を狙った。
- 彼は討論の冒頭で明快な資料を提示し、先声奪人の勢いで会場を引き込んだ。
- 試合開始直後の連続得点が先声奪人となり、チームは終始主導権を握った。
類義語
- 機先を制する
- 先手を打つ
- 先制する
- 出鼻をくじく
対義語
- 後手に回る
- 受け身に回る