兀兀陶陶
読み方:こつこつ とうとう
意味
世俗の利害や雑事にとらわれず、心静かに、のんびりと満ち足りて暮らすさま。「兀兀」は物事に執着しないさま、「陶陶」は心から楽しみ満足しているさまを表す。
由来
中国・唐代(9世紀前半)の詩人、白居易の詩「酔吟二首」にある「兀兀寄形群動内、陶陶任性一生間」に基づく。世間のさまざまな動きの中に身を置きながらも、自然な心のまま一生を楽しむという趣旨から、世事を離れて安らかに楽しむ意となった。正確な成立年は不詳。
備考
日常会話では非常にまれな、漢文調・文語的な表現。隠居生活や世俗を離れた穏やかな境地を述べる際に用いる。「こつこつ努力する」という意味ではない。
誤用・混同注意
- 「兀兀」を「こつこつ努力する」の意味に取り、全体を勤勉さの表現と解するのは誤り。世事に執着せず、心安らかに楽しむ意。
- 「兀兀淘淘」と書くのは誤り。正しくは「兀兀陶陶」。
例文
- 退職後は郊外に移り住み、畑を耕しながら兀兀陶陶の日々を送っている。
- 彼は名声や利益を求めず、読書と散歩を楽しむ兀兀陶陶たる暮らしを選んだ。
- 都会の喧騒を離れた山あいの宿では、兀兀陶陶とした時間を過ごせた。
分類
類義語
対義語
- 営営汲汲
- 汲汲営営