侠骨柔情
読み方:きょうこつ じゅうじょう
意味
任侠を重んじる強く勇ましい気性と、他人を思いやる優しく情け深い心とを、あわせ持っていること。「侠骨」は弱者を助け不正を憎むような強い気概、「柔情」は温かく繊細な人情をいう。剛毅さと温情の両方を備えた人物をほめていう。
由来
「侠骨」と「柔情」という二つの漢語を並べた表現である。「侠骨」は侠客のような任侠心・強い気概、「柔情」は柔らかく情け深い心を表す。特定の中国古典における成句としての確かな初出や成立年は明らかではなく、近代以降の漢語的な文章表現として日中で用いられ定着した語とされる。
備考
主に人物の性格や人物像を、肯定的に評する文章語である。「侠骨」は単なる強さではなく、正義感や弱者を助ける任侠心を含む。類義語の「侠骨柔腸」と混同されやすい。
補足
- 「柔情」を「柔腸」と書く混同があるが、「侠骨柔腸」は別に定着した類義の四字熟語である。
- 読みを「きょうこつじゅうちょう」とするのは「侠骨柔腸」の読みとの混同であり、「侠骨柔情」は「きょうこつじゅうじょう」と読む。
例文
- 彼は不正を見過ごさない侠骨柔情の人として、地域の人々から慕われている。
- 主人公の侠骨柔情な人物像が、この歴史小説の大きな魅力だ。
- 厳しい指導の裏に部下への深い配慮があり、彼女には侠骨柔情の気風がある。
分類
類義語
- 侠骨柔腸
- 剛柔相済
- 剛柔併済