低首下心
読み方:ていしゅ かしん
意味
頭を低くし、心をへりくだらせて、相手に従順に従うこと。単なる丁寧さや謙虚さよりも、相手に屈服するほどへりくだるという、やや否定的な意味合いで用いられることが多い。
由来
中国・唐代の文人、韓愈が元和14年(819年)ごろ、潮州刺史在任中に書いた文章「祭鰐魚文」にある「亦安肯為鰐魚低首下心(どうしてワニのために頭を低くし、心をへりくだらせることなどしようか)」に基づく。「低首」は頭を下げること、「下心」は心を低くしてへりくだることを表す。
備考
「下心」は、現代語の「したごころ(隠れた意図)」ではなく、「心を低くしてへりくだる」の意。必要以上に屈従するという否定的な文脈で使われやすい。
別表記
- 低頭下心
補足
- 「下心」を「したごころ(隠れた意図)」の意味で解釈するのは誤り。この語では、心を低くしてへりくだることをいう。
例文
- 彼は取引先に低首下心してまで、条件の悪い契約を結ぼうとはしなかった。
- 権力者に低首下心するだけでは、組織の問題は解決しない。
- 必要な礼節と、相手に低首下心して自分の意見を失うこととは別である。
分類
類義語
- 卑躬屈膝
- 低頭平身
- 謙虚謙遜